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三井住友銀行のOlive LOUNGE(オリーブラウンジ)渋谷店=2024年5月23日、東京都渋谷区

 三井住友銀行は10月から、個人が送金する際の振込手数料を引き下げる。これまで銀行業界では、コストの増加などで手数料を上げる動きが続いてきたが、引き下げで顧客の利便性を高め、預金の獲得につなげていきたい考えだ。

 背景には、貸出金利の上昇で利ざやが見込めるため、原資となる預金集めに本腰を入れ始めたことがある。

 10月の改定では、三井住友銀の口座を通じて振り込む際の手数料の多くが下がる。例えば、ATMから振り込む場合、三井住友銀の本支店あては110円から0円に、他行の口座あては送金額が3万円以上なら330円から275円に下がる。

 一方、現金で振り込む場合の手数料は引き上げる。ATMでの他行口座への振込手数料は現在、3万円未満で385円、3万円以上で550円で、これを一律で880円にする。キャッシュレスの推進や資金洗浄(マネーロンダリング)対策のためとしている。

 2016年に始まった日本銀…

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